2019年3月27日水曜日

父さんは船乗り

こんばんは、こうちゃんです。

今日は父さんが帰ってくる日だ。
父さんは船乗りで家にあまりいないから、帰ってくるときはすごくうれしい。

にこにこ顔の父さんを久しぶりに見ると、僕も弟もつられてにこにこ笑ってしまう。
母さんもとても楽しそうで、父さんのいる間はテーブルにごちそうがいっぱい並ぶ。

お休みが終わるころ、父さんは僕と弟をかわるがわる抱っこすると、
「大きくなるんだぞ!」と言って、また船の旅に出る。

僕も弟も、父さんに会えるのがとても楽しみなんだ。

哀しい知らせが入った。
父さんの乗っていた船が沈んで、父さんは二度と家に帰れなくなったという。

僕と弟は泣いた。
父さんがいない間だけだから、我慢できたのに。

最悪なことに、今日から僕らは夏休みだ。
僕と弟は、もう秋を迎えることはできないだろう。

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ヒント:父親がいるときは虐待されない

これ・・・父のいない間は母にひどい目にあわされていて、ということでしょうね。

こうちゃん

2019年3月26日火曜日

犯人は・・・

ニュースを見ていると、友人の家が映った。

何があったのかと思うと、壁の中から少女の遺体が出てきたらしい。

すぐに友人に電話して事情を聞いてみた。

友人は既に引っ越していて、もうその家には住んでないらしい。

「んで、お前が住んでたあの家、壁の中から遺体が出てきたらしいぜ。」

「え、マジかよ。」

「今の住人がリフォームしようとして、見つけたんだと。」

「うわぁ……怖ぇな……」

「怖いよな。殺して壁に埋めるって、正気の沙汰じゃないもんな。」

「いや、その子も可哀想だけど、オレ何も気づかずその家に住んでたんだぜ。」
「確かにそうだな。」
「それが怖ぇよ。考えるとゾッとしてきたわ……」
確かに、自分の家に遺体が埋まってるとか、考えただけでもゾッとする。
友人にとっては自分の身に起きたことだ。しばらく辛いだろうな……





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なぜ遺体として言ってないのに、

子て!?

2019年3月14日木曜日

若返り

こんばんは、こうちゃんです。

老人『本当にこれで若返れるのか?』 

男『えぇ。我社の開発したこの機械はあなたの細胞から全盛期だった若い体を生成し、あなたの今の記憶を入れることで記憶はそのままに体だけは若返ることができます。』 

老人『そうか…。お願いするよ』 

そして老人はベッドに寝かせられシートが被せられた。 
それから数時間。 
老人(遅いなぁ…いつになったら始まるんだ?) 

男『お待たせしました』 

若い男『ありがとうございます。こんなに上手くいくとは…ところでこの古い体はどうするんですか?』 

男『こちらで処分いたしますよ。またのご利用お待ちしております。』 

そう言うと男はベッドを焼却施設まで運んで行った。 

老人(おぉ。前の誰かは若返りに成功したようだな。それにしてもやっと俺の順番か…) 

若い男『ありがとうございます』

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同じ記憶をコピーされた若い男はできるわけだが・・・
コピーであって、決して元から意識まで移行されたわけではないわけで、
そうするとこれから処分されてしまうのは・・・
その先が怖いですね。

こうちゃん

2019年3月5日火曜日

誰が撮ったの?

こんばんは、こうちゃんです。

ある中学校に仲良し5人組の女生徒がいた。
5人は休み時間もお昼休みも、帰宅後もいつも一緒に遊んでいた。
皆で友情を誓い合ったりもした。

しかし、いつもリーダーシップを取っている生徒が自己中だとか自分勝手だと
他の4人に陰口を叩かれるようになった。
しだいにそれはエスカレートしていき、彼女を自殺に追い込んだ。

4人もそんなことになるとは思っておらず、動揺しだした。
暗い気持ちになったのか、一人の生徒が、
今度の休みに4人でどこか静かなところでも行こうよと言い出した。誰も反対はしなかった。

4人は山に出かけた。周囲には人が全くいない、壮大な景色だけが広がっていた。
4人は来る途中のコンビニで買ったインスタントカメラで写真を思い出として残した。

数日後、1人の生徒が現像した写真を持ってやって来た。
よく取れている写真に4人は和気あいあいと盛り上がっていた。
1人の生徒が「この写真よく撮れてるね」と1枚の写真を手に取った。
そこには山の景色をバックに4人が楽しそうに笑っている写真があった。

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こんなインスタントカメラに、セルフタイマーなんてついてないでしょうし、
となると、参加者全員が写っているのに、
この写真、いったい誰が撮ったの??

こうちゃん