2024年9月3日火曜日

見えていたのは・・・

あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。
「・・・私が見えているのは貴方がたの寿命です」

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【解説】

有名なコピペですが、
見えているのは、現在の年齢ではなくて寿命、
この列車に乗っているみんなが年齢=寿命になっているということは・・・
そして、あと5分で51歳になる女性の寿命が50歳と見えているので、
もう5分以内には事故か何かでみんな亡くなってしまうということで。


こうちゃん

2024年8月7日水曜日

降りなければよかった

ある家族が妻の実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。
山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、しょうがなく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにした。
食事が終わり定食屋に設置されているテレビをふと見ると、さっきまで家族が乗っていたバスが落石事故で乗員全員死亡というニュースが流れていた。
そのニュースを見た妻は、「あのバスを降りなければよかった…」と呟いた。
それを聞いた夫は、「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と怒鳴ったが、
すぐに「あぁ、なるほど。確かに降りなければよかった…」と妻の意図に気づく。

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【解説】

最初夫は、降りなかったらあの落石事故に遭っていた、と思ったが、よく考えてみたら、バスから降りたことで、少しの時間進みが遅れていたわけで、降りていなかったらもっと早くバスは進み、落石にあうより早くそこを抜けていたはずである。


こうちゃん

2024年4月10日水曜日

縦読み怖い

こんばんは、こうちゃんです。

これはあかんやつだ。

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俺にも彼女ができた
包容力のある蠍座のB型
丁度仕事から帰って来た時告白されて
持って来た食材で料理中。
つまり俺にも春が来た
たのしい日々が始まりそう
女っ気がない人生から卒業だ
ニコニコした生活が待ってる
居場所もできて
座ってると料理が出てきた
ラッキー
れんあい経験無いけど
てんからの贈り物かな?
にんげん、良い事がある
げんに、俺がそうだ
ラッキー
れんあいも頑張るか
なんか、ずっと見ていてくれて、
いつも気に掛けてたらしい
たのしい
すてきな人生
けいけんない俺で良いらしい
てか、これ見て照れてるよ

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【解説】

えーっと、この短い区切り方は、お約束の縦読みですよね・・・

そして縦に行の始めだけ読んでいくと・・・

「俺包丁持つた女ニ居座ラれてにげラれないたすけて」


うん、まずいですね。

こうちゃん

2024年1月5日金曜日

てるてる坊主

こんばんは、こうちゃんです。

ちょっとヤバい系の話

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「ねぇお父さん、明日晴れるよね?」
「え?どうしてだい?」
「だってお父さんとわたしで、てるてる坊主二つだよ」
「あぁそうか。うん、晴れるだろうね。結果はわからないけどきっと晴れるよ」

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シルエットを考えるとわかりますよね。

てるてる坊主とは天井から吊るされる人間のことを指していて・・・

一家心中

わかりやすいが、
こういう家族系はちょっと切ないですね。

こうちゃん

2021年12月21日火曜日

1回だけの扉

俺が案内人に連れられて部屋に入ると、目の前の壁には全く同じ扉が3つ並んでいた
それ以外の壁には窓一つないようだ。

「ここから無事生還できるドアは1つだけ、しかしそれを選べばあなたには巨万の富が与えられます」

もはや失うものはない。俺は覚悟を決めた

「最後に一つ説明を…ドアを開けられるのは1回だけです。この部屋のどれかのドアを開けて閉めた時点で他のドアは全て永遠にロックされます。ではご武運を」

案内人はそう言うと入り口のドアを閉めて外に出た
俺の一世一代の賭けが始まる…

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1回だけのドアを案内人が開けて出てっちゃったw
悪魔かw

こうちゃん

2021年11月2日火曜日

幽霊が入れ違い

昨日夜遅くに会社に呼ばれた(クレームで)
で、バスも電車もないので家までタクシー呼んだんだけど
そのときの運ちゃんとの会話
運「昨日近所のレストランで刃物持った男が暴れて逃げたらしくて、僕らも注意するように言われたんですわ。もし乗せちゃっても気づかない振りして降ろしてから通報ってね。」
俺「こわいっすね~。大阪でも物騒な事件がありましたしね~。」
運「こわいね~。でもまあ幽霊さん乗せるよりはマシですよ。
あいつら無銭乗車するし事故を誘うし大変ですよ。」
俺「大変です・・・って、乗せたことあるんですか!」
運「しょっちゅうですよ。今日もちょうどお客さんと入れ違いで降りていきましたよ。
気づきませんでした?」

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家までタクシー来てくれて入れ違いて・・・

2020年3月23日月曜日

トンネル

その晩は雨が強く降っていた。
そんな日に暇を持て余していると肝試しをしようと言い出し、出るというトンネルに向かった。
現場に着き、トンネルの手前で脇に車を一時停車した。
その手の感覚は鈍いほうなんだが、なんとなく嫌な雰囲気を感じた。

しばらくの休憩の後、ゆっくりとトンネルに進入を始めた。
こういう体験は初めてなので妙な高揚感を感じた。
友人達もいい年して遊園地にきた子どもみたいに目を輝かせていた。

そんなに寂れた場所ではないんだが後続の車が来なかった。
なので出来る限りスピードを落として進んだ。なにか起きることを期待して


しかし、何も起こらない内にトンネルの終端まで来てしまった。
友人達も何か妙な物を見た様子はなかった。
もう一度行ってみようということになり、トンネルの端でUターンさせた。

今度も何も起こらない。つまらないので何度も往復しようということになった。

雨が強くなってきたのか、車を叩く音もうるさくなってきた。
3、4往復したころだろうか突然友人の一人が「おい、もう帰ろう」と言い出した。
何も起こらくて、飽きたのかと思ったんだが、どうも声の調子がおかしい。

出口が見えるあたりで車を停車させ、後ろを振り返った。
帰ろうと言い出した友人は肩を縮め、寒さに震えるような格好をしていた。
もう一人の友人はその様子を見てキョトンとしている。

「ん?どうした?何か見たのか?」と聞くが「とにかくここを出よう」と言うばかり
まさか『何か』を見たのか?期待と不安で動機が早くなってきた。
雨が一層強くなり、ボンネットを叩く音が耳ざわりに感じる。