2018年3月29日木曜日

譲らなければよかった

この山の崖は景色が良くてちょっとした名所。

展望台に出ると風が気持ちいい。

先には望遠鏡が設置されている。
自分の家はあっちの方角かな、なんて考えながら近づくと同じタイミングで一人の男が近づいてきた。

「あ、お先にどうぞ」

『ありがとうございます』

男は身を投げた。

あの時譲らなければよかった。

全身に痛みを感じながら俺は後悔している・・・






先に逝かせたヤツがクッションになったのか・・・

2018年3月13日火曜日

全部目を閉じてw

呪い真書を手に入れた。冒頭にこう書いてある。

「これに書かれてある手順を実行すると呪いが成就するが、
手順を間違えるとその呪いは自分に返ってきます。あなたはそれでも実行しますか?」

勿論だ。俺には許せない奴がいる。だからこそこの呪い真書を手に入れたのだ。
俺は呪いの手順を始めた。

「1.まず始めに、目を閉じて、呪いたい相手の顔を思い浮かべます」

忘れたくても忘れられるものか、と俺は奴の顔を思い浮かべた。
よし、次だ、どれどれ・・・。

「2.どんな呪いをかけたいのか思い浮かべます」

考え付く全ての苦痛を与え続けてやる。よし、次だ。

「3.最後に目を開けます」

2018年3月5日月曜日

耳が聞こえないんじゃ・・・

さっき、2万4千円のヘッドホンが突然壊れた。
音楽を大音量で聴き過ぎたせいか、いきなりプチッと音が出なくなった。
俺はムカついて思わずわざとテレビを床に落とした。
ズドンとテレビが床に落ちた振動を感じて俺はふと我に返った。
何やってんだ俺は。このテレビは15万もしたじゃないか。
たまたま落とした場所には布団が敷いてあって
落ちた振動は多少あったが落ちた音は全くしなかった。
たぶん壊れていないだろうと思いながらテレビの電源を入れてみた。
映像は普通に映るのだが、音が全く出なくなっていた。
最悪だ。15万円のテレビまで壊れてしまった。
それにしても今日は外が不思議なくらいに静かだ・・・
気晴らしにちょっと散歩にでも行ってみようかなぁ。



ーーーーー

!?

音が出ないんでなく・・・

たぶん、耳が聞こえなくなったんだと思いますが

これは恐ろしいですね

2018年2月26日月曜日

休みが無くなった!?

ある無人島に6人の女と1人の男が流れ着いた。最初こそ協力して生活していたものの、若い女達は夜な夜な男を求めるようになった。1日交代制で男の休みは日曜のみで、疲労の色は増した。

そんなある日、島に一人の男が流れ着いた。「助かった、これで休みが増えるぞ!」男の休みはなくなった







二人で担当するなら休みが増えるはずが・・・

なくなったということは・・・



日曜にも相手をしなくてはいけなくなったと!?

2018年2月23日金曜日

かくれんぼ

「もうすぐご出棺なんだからじっとしてなさい!」
おじいちゃんのお葬式が退屈だったから
同い年ぐらいの親戚の子たちとかくれんぼしてたら
お母さんにひどく怒られた。
親戚の子と言っても大勢いて
何回か会った子もいたけど全然知らない子もいた。
他の子も怒られてる。
みんなでしゅんとしてたらバスがやってきた。
「うちは兄弟だけで10人もいる大家族だからね。バスで火葬場までいくんだよ」
ってお母さんは言う。また怒られるといやだから素直にバスに乗った。
一人だけバスに乗らないおばさんがいる。
なんかあわてたように誰かの名前呼びながらそこら中走り回ってた。
でもバスは出発しちゃった。

お葬式っていっつもこんななのかなぁ?
僕らにはじっとしてろと言うくせに
大人は大騒ぎするから嫌いだ。
なんでお葬式にでただけなのにお巡りさんにいろいろ聞かれるんだろう。
火葬になったおじいちゃんの遺骨が2人分あったとか、
そんなことボクに言われても分けわかんないよ。







かくれたまま焼かれてしまったんだね・・・

2018年2月6日火曜日

終わらない悪夢

目覚ましの音で起きた。悪い夢をみたようだ。
額の汗を拭うために、顔をなで、起き上がろうとした時に、ハッと気付いた。
寝ている僕の周りに、僕を囲むように立つ人たち。
すごい形相で、手にはナイフのような物。
その中の一人が、こう言ったんだ。

「起きなきゃすぐに終わらせたのに」
それを聞いて、混乱した頭なりに想像した、
これから起こるであろう事の、あまりの恐怖に僕は気を失ってしまった…
「ピピピピッ」

目覚ましの音。
なんだ、悪い夢を見たようだ。
僕は、額の汗を拭うために、顔をなでた…。

2018年1月30日火曜日

身代わり

ある産婦人科で赤ん坊が生まれた。
その夜看護婦が赤ん坊の様子を見てみると、なんと赤ん坊は死んでいた
病院は事実を隠蔽するため、すぐに身寄りのない赤ん坊を身代わりに用意した
出産のとき母親は意識がなく、自分が産んだ赤ん坊をまだ見てはいない
そして見た目が瓜二つな赤ん坊を選んだため、見破られることはないはずだった
次の日、母親は赤ん坊と対面するなり鬼の様な形相で叫んだ
「こいつは私の赤ちゃんじゃない!!」







お母さん、犯人確定じゃないですかw